防災センター職員が警告!三脚撮影で起きた火災事故の真相と、ECサイトの写真撮影で絶対やってはいけない3つの致命的ミス
「まさか商品撮影で火災が起きるなんて…」
都内のあるECサイト運営会社で2023年に実際に起きた火災事故。幸い大事には至りませんでしたが、この事例から学ぶべき教訓は数多くあります。本記事では、防災センター職員として15年の経験を持つ筆者が、商品撮影現場で潜む危険と、その予防策を徹底解説します。
商品撮影現場で実際に起きた衝撃の火災事故
事故が起きたのは、あるECサイト運営会社の倉庫内の撮影スペース。業務用三脚に設置した1000W相当のハロゲンライトが転倒し、近くの段ボールに接触して発火したのです。初期消火に成功したものの、商品や機材に約120万円の被害が発生しました。
ECサイト運営者が陥りやすい3つの致命的ミス
1. 不適切な照明機材の配置
多くの運営者が犯す最大のミスが、照明機材の不適切な配置です。特に高温になるハロゲンライトは、可燃物から最低でも1.5メートル以上離す必要があります。また、照明機材の周囲温度は80℃以上に達することもあり、十分な空間確保が不可欠です。
2. 電源容量の過負荷
複数の照明機材を同じコンセントに接続することで起きる過負荷。一般的なコンセントの許容量は15A(1500W)ですが、LED照明でも複数台を接続すると容易に超過します。特に古い建物では、配線容量に十分な注意が必要です。
3. 不適切な三脚の使用
耐荷重が不十分な三脚や、メンテナンス不足による機能低下は重大事故の原因となります。プロ用三脚の耐荷重は通常10kg以上必要で、定期的な点検と部品交換が推奨されています。
プロフェッショナルスタジオ活用のメリット
安全性と品質の両立が可能なプロスタジオの活用について、具体的な利点を解説します:
- 火災保険(対物賠償1億円以上)完備の安全な撮影環境
- 定格30A以上の安定した電源供給システム
- 年2回以上の定期点検を受けた専門機材
- 消防法適合の防火設備完備
自社撮影vs.スタジオ利用のコスト比較
2023年の市場調査に基づく費用比較:
- 自社撮影設備の初期費用:約80-150万円(基本的な照明・カメラ機材一式)
- 月間維持費:約8-12万円(電気代・保険・メンテナンス含む)
- プロスタジオ利用料:1日3-6万円(機材・スタッフサポート込み)
安全な商品撮影のための7つのチェックポイント
- 照明機材と可燃物の距離を1.5m以上確保
- 三脚の水平確認と脚部ロックの二重確認
- 使用機材の合計ワット数の算出と配線確認
- ABC粉末消火器の設置(最低2台)
- 月1回の機材点検スケジュール管理
- 室温28度以下での撮影環境維持
- 消防署・医療機関への緊急連絡体制の整備
プロスタジオ選びのポイント
スタジオ選定時の重要確認事項:
- 消防法準拠の安全設備完備
- 有資格スタッフの常駐体制
- 定期点検済みの最新機材
- 時間単位での柔軟な料金プラン
- 緊急時の対応マニュアルの有無
最後に、商品撮影はECサイトの売上を左右する重要な要素です。安全性を確保しながら、高品質な写真を撮影することで、購買率の向上につながります。プロのスタジオを利用することで、安全面での不安を解消しながら、プロフェッショナルな商品写真を実現できるのです。
安全性と品質を両立させた商品撮影で、あなたのECサイトを次のステージへと導きましょう。